1.日常

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「道が渋滞してないといいけど…」 車のエンジンを付け時計をしきりに見ながらNAOTOさんを待つ 上手くいけば間に合いそうだ 「TOSHIごめん!」 少し息を切らしながら助手席にNAOTOさんが乗り込んで来た 「大丈夫です。じゃあ車出しますよ」 「あぁ、頼む」 アクセルを強く踏み込んで急いでTV局に向かう 「間に合うかな~」 心配そうにNAOTOさんが呟く 「渋滞さえしてなければギリ行けますね」 オレまでHIROさんに怒られるのはごめんだ 極力周りに車がいない時は飛ばしながら行く といっても朝のこの時間帯、道が混んでいない訳が無い 焦りながらも慎重に運転を続ける 「あっ、NAOTOさんシートベルトちゃんとしてくださいね」 いくら急いでいるとはいえ、安全には気を使わなければいつ何が起こるか分からない 「おっ、普通に忘れてた」 NAOTOさんは慌ててシートベルトを着ける 「オレ後2年でゴールドなんで、たかがシートベルトごときで逃すのなんて嫌ですからね」 「おいおい、オレはどうだっていいのかよ」 もちろんそんなわけではない 「まさか、NAOTOさんにもしものことがあったら困るに決まってるじゃないですか」 オレがそう言うとNAOTOさんは少し照れくさそうに、「おぅ」と言った 「今日も1日頑張りましょうね」 TV局までは後もう少しだ
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