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楽屋を出てオレは別の階にあるマネージャー室に向かう
廊下を歩いている途中、トイレから見覚えある顔の人が出て来た
「あっ、TETSUYAさんおはようございます」
「おはよう、なんか眠たそうだね」
TETSUYAさんはNAOTOさんと結構仲が良く、オレもプライベートで一緒に遊びに行かせてもらってる
この間も家に泊まり来たりなど、EXILEのメンバーの中ではNAOTOさんの次に関わりの深い人だ
「今日は朝からバタバタしてたもんで…」
オレは朝が苦手だ
マネージャーとしてNAOTOさんより早く起きておかなければならないため、今日のような時間の早い収録は結構キツいものがある
「だって目が死んでるもん」
そう言ってオレの顔を見て笑う
TETSUYAさんは笑うとき、とても優しそうな顔をする
「あいつといつも一緒にいると大変じゃない?」
大変…
大変と言えばそうかもしれないけれど、自分自身で望んだ仕事だし、何より誇りに思ってる
「大変ですけどNAOTOさんのおかげで毎日充実してますし、なんだかんだで楽しいですよ」
TETSUYAさんは、「そっか」と言ってオレの肩をポンと叩き、
「まぁ頑張ってね」
と言って楽屋へ向かって行った
オレは振り返り、ハイと返事をした
「TETSUYAさんカッコいいなぁ…」
オレが少しTETSUYAさんに見とれているとポケットの中の携帯が鳴った
「ん?NAOTOさんだ…」
何かあったら連絡くださいとは言いはしたけれども、早すぎる
『オレの服は!?』
全くこの人は…
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