プロローグ

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墓前に花を添え線香に火をつけると男は静かに手を合わせた。 高嶋悟38歳、背は高くがっしりした体格のこの男は月命日には必ず訪れる。 18年間一度たりとも忘れた事はない。 『和恵…また来るよ』 しばらく手を合わせていた悟は線香が燃え尽きるのを見届けるとその場を後にした。
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