長沙の鬼神

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「俺の名は呂布奉先だ…若造…名前くらいは聞いた事があるだろう?」 大男の名を聞いた邱聖光は驚愕した。 「ば!馬鹿な!呂布だと!?呂布なら何年も前に曹操によって処刑された筈だ!生きている筈が無い!」 驚愕しながら問いかける邱聖光に呂布と名乗る大男は静かに答えた。 「ふん…確かに俺は曹操に処刑された、だが…処刑されたのは影武者よ、俺は軍師陳宮の策により九死に一生を得た、真実を知った曹操は俺を執拗に追った…だがようやく曹操の追撃を振り切り、曹操の手が及ばぬこの長沙までやって来た…それからはこの宝立山に籠り、動物を喰らい生きて来たのだ!」 呂布 奉先 三國史上最強の武人と呼ばれた男。 丁原の養子となり仕えていたが、董卓の軍師李儒の策略により丁原を裏切り董卓に仕える。 その後、漢帝に仕える王允の娘貂嬋の策により董卓をも裏切った。 曹操との戦いにより最後は部下に裏切られその人生に幕を閉じた。 人中の呂布、馬中の赤兎と言われる程に称賛された。 また劉備玄徳義弟の関羽、張飛を同時に相手しながらも互角に戦った程の武芸の持ち主。 ※作中では呂布は生きていた設定になっています。
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