一章*好きなのに

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『んじゃまたな!仕事の合間とか電話するわぁ』 そう言って私の家まで送ってくれた。 『ん、またね』 少し寂しい思いをしながらもすばるに別れを告げた。 すばるは手を上に上げて背中を向けて歩いていった。 すばるの後ろ姿。 もう何年見てるやろう 小さい頃からずっと見てたもんなぁ… その背中がだんだん大きくたくましくなっていった時、どんどんすばるが私から離れていくような気がして寂しかったことを思い出す。 そしてあたしも家に入っていった。 そしてこの日、やっぱりすばるが好きやって実感した。 .
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