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憂へ
お母さんです。
一人暮らしは慣れましたか?
突然ですが、憂に誕生日プレゼントがあります。
今、目の前に居る神崎 美咲ちゃんです。
………………
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「……へっ!?」
突然すぎて意味がわかりません。
「これ、どうゆう意……」
「ちゃんと最後まで読んでください」
美咲さんと思われる人物が間髪入れずに言ってくる。
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………………
この娘は、憂の許婚です。
しっかり面倒見てあげなさい。
それじゃあ、あまり無理しすぎないように。
母より
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許婚って……どーゆこと??
「えっ、あの……これは一体……」
「つまり、そうゆう事なんでよろしくお願いいたします」
おいおい……待てよ。
このパターンは絶対、面倒なパターンだろ。
美咲さんはずかずかと俺の部屋に上がり込んだ。
俺は慌ててあとを追う。
この瞬間、素晴らしい一日にならないことを確信した。
部屋へ戻ると美咲さんは、四角いテーブルの奥側に正座していた。
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