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後ろの窓から注がれる光が美咲さんを優しく包み込んでいた。
やべ……可愛すぎる!!
とりあえず、テーブルを挟んだ真っ正面に座ってみる。
すると美咲さんは優しく微笑んで話し始めた。
「とゆうわけで、今日から憂さんの許婚として頑張りますんで、よろしくお願いします!」
はい、よろしく…………ってなるわけないだろっ!!
「ちょっと待てよ!
急に来られて、はいそうですかとはならないだろ普通」
「そうですね……では、まず自己紹介からしますね。
私は神崎 美咲と言います。
山崎 憂さんの許婚としてやって来ました」
そう言ってにっこり笑うと美咲さんは軽く頭を下げた。
へぇ、許婚っているんだ…………じゃなくて!!
「そうじゃなくて、母さんは何を企んでるの?
何のために君をここまで来させたの?」
俺が少し強めに問い詰めると、美咲さんは困ったような顔で大まかな成り行きを教えてくれた。
「許婚の憂さんだから言いますけど、私……孤児だったんです。
お母様は私のいた孤児院にいくらか寄附してくれていて……
たまに孤児院に訪問してくれるんです。
そしたら、お母様が…………」
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