プロローグ

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「はぁ……www」 思わずため息が出る……。 この能力育成学校クニカマタでは、 《人は誰しも一つ、特殊な能力が与えられているはず》 を信じ、 能力を覚醒させて 鍛える事を目的とした学校だ。 近代は 魔術や砲術、針術などが 流行し、学ばれているのに対し、 新たな《能力》を作成するのは ほんの一時期、話題を呼んだ。 だが、 身に付く《能力》の効力は 魔術とあまり変わらず、 《能力》は魔術と違って 一人一つしか身に付かないので 「こんな学校に行くより、 魔術学校の方が 効率がいいザマスね、 スネちゃま」 「いいセンスだ」 との評価が多くなり、 すぐに能力育成学校というものは 約一年で廃れ、 生徒数も激減してしまった。 そして現在、 能力育成学校というのは 小学二年生までの計算ができれば 誰でも入れる 学費の安い中高統一校へと 姿形を変える事によって、 経済的に保つ事に成功したのであった。
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