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この世で信じられるものなどなにもない。
…そう信じていた。
いや、思い込んでいた。
人は誰かに騙され、傷つけられ、そして怒り、悲しみ、憎しみ、恨む――
だから俺も、信じなかった。
あの日、あの時から。
家族も。友も。自分自身でさえも。
心の底から信じることができなかった。
…怖かった。
でも――
君が現れた瞬間――
止まっていた
時計の針は動き出し
果てしない暗闇には
光が差し込んだんだ――
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