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夏休みの保健室。
暇だったのか、養護教諭の三宅浩子先生が大歓迎してくれた。
保健室って好き。
浩子先生は優しいし。
ベッドは気持ちいいし。
入学して約四ヶ月。
生理痛の重い私は、月に一度のペースで
保健室を利用している。
だから、浩子先生とは仲良しだし。
今日は冷房も効いてて快適だ。
「えー?青井さん、たった一人で補習なの?夏休みなのに気の毒。」
「ほんと最悪なんだぁ…」
「ねー。暑いのにね。」
文句ばっかりたれてる私に、塚本先生が言った。
「あんな簡単なテストで赤点取る奴が悪いんじゃん!?あのテストの平均点知ってるか!?86点だぞ!?」
「なんで、そんな簡単なテスト作るかなっ!才能ないんじゃないのっ!?」
声を荒げて言った私に、塚本先生はすぐに反論した。
「そのテストで32点しか取れねぇ奴がいるって事実に俺は驚いたけどなぁっ!!」
「どーせ馬鹿だもんっ!!」
塚本先生の怒鳴り声を聞いてたら、こっちも更に怒りが込み上げてきた。
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