煙草

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『ユカ~、何かあったろ。』 ハジメさんは私を後ろからギュっと抱き締めながら、煙草に火を着ける。 いつもそう。 『………。』 『何だよ~、俺に言ってみ?楽になるかもよ。』 『お父さんまた出張で…ウチ、居心地悪いんだもん…。』 『また原因はそれか。仕方無いなぁ。』 頭をクシャクシャと撫でられたら涙が零れる。 『そういう時は俺の所に来ればいいんだよぉ。』 『………うん。』 『そしたらまたエッチなユカに会えるし!さっきのユカ可愛かったなぁ~』 ハジメさんは笑顔でキスしてくれて。 少しふざけながら、私に居場所をくれる。
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