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「ほら、見てよカフ。アンリ今日もすごいね」
爽やかな森林色の衣装に身を包んだセブランが袖口を引っ張ってきた。衣装と同じ碧眼が今日もよく映えている。
「あぁ、うん……」
ちらりと最前列に目をやると、アンタは孔雀かと突っ込みたくなるようなド派手な衣装をまとって、さも当然のようにド真ん中に陣取っている売れっ子ナンバーワンの彼がいた。……羽尾扇なんかひらひらさせちゃってまあ。
なんであんなに仕事熱心なのか、到底理解できない。呆れも含んだ気のない返事を返すと、後ろからの視線に気が付いたのか。見事に結い上げられたストロベリー・ブロンドの頭がくるりとこっちを向いた。
――うわ、目があった。
対して髪はつまんない黒一色で、あっさり目の顔立ち。きらきらしている宝石のような少年ばかり集められた中では、どちらかというと地味な方と自覚しているカフはぎくりと肩を強張らせた。
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