20人が本棚に入れています
本棚に追加
あなたは時に、その身を呪い
無意味の人形と嘲(あざけ)笑う
その血に滲んだ生涯を
鏡の如く知れる者が、現れる事はないだろう。
家族に恵まれる事は無く、
友の暖かさを知らずとも、
あなたはこうして生きている――。
だからこそ、言おう。
暗黒の日々で手に入れた
何物にも換え難き宝玉は
すでに貴方を照らしている――。
ただ望めばよい――。
二度とあの日々は繰り返さないと――。
ただ叫べばよい――。
誰人たりとも二の舞を踏ませぬと――。
今が如何に辛くとも
どうか尊命(そんめい)を信じさせ給え。
神に力が無いならば
私がそれを叫び続ける。
貴方は『宝玉』を手にしている。
「二度と見まい」と紅蓮に燃ゆる
『決意』という名の宝玉を――。
ただ磨けばよい――。
『決意』が『誓い』に変わるまで。
それが、唯一無二の、あなたの命の意味となるからだ。
最初のコメントを投稿しよう!