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「死ぬ理由に……くだらない理由とか、そういうのって……ないと思います」
彼女は視線を落とし、自分の持っている少年の折った紙飛行機を見つめながら言った。
「だって……いつだってわたしが死のうとするのは、本気だから……冗談でも、なんでもないから。
きっとあなたも、本気で苦しんで本気で悩んで……本気で死にたいと思ってるんだと……そう思います」
まさに"死にたい"と思う人間だけがわかる"気持ち"である。
それを彼女は少年の代わりに代弁してみせた。
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