第0話

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彼女の手首に傷がつきだしたのは、中学2年の冬だった。 最初は怖々傷つけた。 痛みはあった。 しかしそれが次第に快楽へと変わるのに、そう時間はかからなかった。 "此の世で一番下劣な存在は、わたし自身だ" そういった考えに及んだのも、中学2年の冬だった。 ―――
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