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「夢は見るもんじゃない。叶えるもんだ。叶わない夢は夢とは言わない」
アルトは優雅にペンを回しながら、瞼を閉じて言った。
「夢は逃げない。それは大きな勘違いだ。逃げるのはいつだって自分自身。そうだろ?」
口元をあげて、アルトは ロロットに笑みかけた。
その笑顔に ロロットは虜になったが、あわてて顔をふるふると振って気を取り直した。
「……うん。そだね」
ロロットは決心した。
今日、ライブというステージで歌うことを。
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