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「はう……ウォル様かっこよすぎです……」
「ありがと、ナナちゃん」
手を結んでうっとりと言ったナナセの言葉に、ウォルターは愛らしいウィンクで応えた。
そのアイドル返しにナナセはボンッと紅潮して気絶し倒れた。
毎度のことだったので、何事もないようにランカとルカが彼女をキャッチする。
「でも今日のライブを見逃したら、絶対後悔すると思うぜ。アルト」
「……でもオレはお前のファンなんかじゃ……」
「シークレットゲストがすげーんだ。オレにとっちゃ、シェリルよりかすげーな」
「シークレットゲストぉ?」
「ちょっとウォル!!」 ロロットは赤面して彼を黙らせる。
今言ったシークレットゲストとは、他でもない、自分のことなのだ。
ハードルを上げようとするウォルターを、どうにか止めた。
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