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「ここには空がない」
「狭苦しくて、窮屈だ」
「死ねば空に行けると、そう思ってな」
マクロス・フロンティアは、1,000万人規模もの居住民を乗せて銀河の中心を目指す航海の中にある。
つまりここは船のなかで、ドームのような空が広がっているわけで。
無論、過去に地球にあった空というものは、ない。
少年は黙って自分を見つめてくる彼女を見つめ、自分も黙っていたが口を開いた。
「くだらない理由(こと)で死ぬんだなとか思ったろ」
「そっ、そんなことない!」
彼女は少年の言葉を強く否定した。
そんな彼女に少年は黙り込む。
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