ある年のクリスマス

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「「麗華さん!」」 「麗華ちゃん!」 不意に私の事を呼ぶ声が聞こえて私は顔をあげた。 見覚えのある三人がこちらに向かって走って来る。 あ、ヤバい。私泣いてる? 急いで涙を拭き取る。 でもそれだけでこの涙の跡が簡単に消えるはずも無くて。 私の所に着いた三人は私の涙の跡を見て口々に気遣ってくれた。 まったく。 そんなことされたら嬉しいじゃない。 私の頬に新たな涙が流れそうになってとっさにそっぽを向いた。
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