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拾い上げた箱を握りしめ私は震えていた
経験の無い私にもこれから何をされるのかは十分分かっていたからだ
怖い…
そんな私の思いをよそに携帯電話の時計を見ながら公園の入り口に目を遣っていた
「そろそろ来る頃かな?」
高中の見つめる闇の向こうにしばらくすると人影が近付いてくるのが分かった
どんどん近付いてくる
その人影が公園に設置されている街灯の下を通った時その人影がどんな人なのか分かった
歳は…40前半といった所か?
ヨレヨレのスーツに少し薄くなった髪
多分あの男が私の相手なのだろう
その男が私達の前にくると古谷の方を向く
「ききき君が相、相手をしてくくれるのかい?」
古谷は「はぁ?」と言わんばかりに男を一瞥すると
「何言ってんの?マリがあんたみたいなハゲおやじの相手なんかするワケないじゃーん!」
そう言う古谷を横目に高中は私の腕をグッと引き寄せ
「コイツがあんたの相手だよ。」
男は「え?え?」と驚いた様に私と高中を交互に見る
「あ有里紗ちゃーん、は話がち違うじゃんかぁ。すす凄くかわ可愛いってい言うからき来たのに。」
有里紗ちゃん?
男は高中の知り合いなのだろうか?
「あんたの相手なんかコイツで十分なんだよ!こんな若い子とヤレるだけでも感謝しなよ!それとも何もせずに帰る?」
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