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「曽田さん、放課後空いてる?今日も付き合ってね♪」
1時限目の休み時間
私の机の前に現れた女子
こいつの名前は
高中 有里紗(たかなか ありさ)
私はこいつが大嫌いだ
可愛いし勉強は出来るし家は金持ちだし…
私とは全てにおいて真逆
そしてコイツのいじめが一番酷い
「高中さん…あの……今日はちょ」
「空 い て る よ ね?」
私が言い終わる前に
言葉を被せる高中
語尾には
『断ったらどーなるか分かってるでしょ?』
という凄みを含ませながら
選択肢はなかった
「あ…空いてます…いっ!?」
答えたその時、私の足に激痛が走る
(ちょっとそんな怯えた顔で答えられたら私が無理やり誘ってるみたいでしょ!もっと楽しそうにしなさい!)
高中は周りには分からない様に私の足をグリグリと踏み付けて小声で耳打ちをする
「じゃあ放課後いつもの場所でね♪あ、そうそう、この前買った“アレ”もちゃんと持ってきてよ♪」
そう言うと自分の席へと戻り携帯をカタカタといじり出した
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