4人が本棚に入れています
本棚に追加
いくつかの路地を曲がるとあさひ公園が見えてきた
入り口付近まで近付くと公園の半ば辺りに3人の人影が見える
学校を出て悪魔へと変わった奴らだ
その内の1人が私に気が付いたらしくイラついた声で叫ぶ
「おいゴミおせーよ!なに歩ってんだよ!走れコラ!」
岸のドスの利いた声に一瞬足がすくんだが、言われるがままに3人の元へと走り寄って行った
「おお、ちゃんと来たんだね、偉い偉い♪はい茉莉残念でしたー♪」
そう言いながら岸が私の頭をポンポンと叩き古谷を見て手の平を上に向け差し出す
「もうそろそろ逃げると思ったんだけどなぁ。」
岸から手を差し出された古谷は文句を言いながら財布から二千円を取り出し高中と岸に千円ずつ渡した
どうやら私が来るか来ないかで賭けをしていたらしい
「まいどありー♪で、有里紗、今日はコイツに何させて遊ぶんだ?」
岸は古谷から貰った千円を財布にしまいながら高中に聞く
「もお、マリ二千円も損したんだから面白い事させて楽しませてよねー。」
岸とは逆に財布の中を覗きながら膨れっ面の古谷
そんな古谷を見ながら高中は口を開いた
「じゃあ茉莉、その二千円を取り返そうか。」
「え?どーいう事?」
「え?どーいう事?」
高中の提案に2人は声を揃えて聞き返す
その問いに高中は口元をあげニヤリとした
最初のコメントを投稿しよう!