公園で

2/4
33人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
いつもなら、奢られることに卑屈になっている男だった。 それが原因で飲んでいても、常に機嫌が悪いのに。 「今日は、俺が奢る。」 珍しく機嫌良く男が言うので、親友は首を傾げながらも、頷いた。 ………………………*……………………… 「なるほど。そういうことだったんですね。」 昨夜の男の様子に合点がいかず、仕事の合間に男の家へ電話をかけていた。 男の妻から聞いた話に、親友は、こんな奥さんなら、俺も結婚したいのに…。と、男に対して羨望を覚えた。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!