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いつもなら、奢られることに卑屈になっている男だった。
それが原因で飲んでいても、常に機嫌が悪いのに。
「今日は、俺が奢る。」
珍しく機嫌良く男が言うので、親友は首を傾げながらも、頷いた。
………………………*………………………
「なるほど。そういうことだったんですね。」
昨夜の男の様子に合点がいかず、仕事の合間に男の家へ電話をかけていた。
男の妻から聞いた話に、親友は、こんな奥さんなら、俺も結婚したいのに…。と、男に対して羨望を覚えた。
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