第九章

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寂しそうに俯く澪。 澪は澪で忙しいようで、そう頻繁には来れないみたい。 「だからね、お兄ちゃん! 寂しくなったら電話しても良い?」 澪は涙を溜めた目で俺を上目遣いで見上げる。 「そうだな、大丈夫なんじゃないか?」 まぁ、可愛い妹の為だ。 離れて住んでいる澪に頻繁に会うのは無理だが、電話くらいなら相手を出来る。 「本当!? たくさん電話かけちゃうよ?」 俺の言葉に澪は身を乗り出して反応をする。 「ああ、構わない。 それで気が紛れるならいつでもかけてくれ」
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