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俺が入ると目に映ったのは、片手にカップを持ち黒い革の椅子に座った奴がいた。
しかし、俺が見ているのは後ろ姿。奴は大きな窓から桜の木でも眺めているのだろう。
後ろ姿で、椅子にもたれ掛かっているみたいで性別さへ判断ができない。
奴の仕事デスクには大量の資料が載ってあり、その前には大きなガラステーブルがあった。
そしてそのガラステーブルを挟むように、両側に置かれたこれまた大きな革張りの長椅子が置かれてある。
―おいおい…ここは校長室か!??いやいや、確かに生徒会室って書いてあったよな
目をパチパチと瞬かせ、
扉の所で立ち尽くしていると
奴はキィと椅子を回し、こちらに振り向いた。
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