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「…入ってくる時はノックぐらいしたらどう?」
逆光で顔は確認できない。
しかしこの声で誰だか分かった。
「お…お前は」
昨日合った眼鏡の男だった。
…そうか。どこかで見たことがあると思ったら生徒会長だったのか。
男は持っていたカップを机に置き、椅子から立ち上がった。
「…礼儀がなっていないみたいだね。」
そう言いながら近づいて来る。
奴は扉の前で突っ立っている俺の腕を掴み、扉の前から退かせた。
そして開けっ放しだった扉を
閉めて、カチャリと鍵を閉めた。
え…ちょっと何鍵かけてんの!?
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