ご主人

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何言ってんだこいつ。 なんか俺の求めていた答えと違うし。しかも仕えろって。 …まったくもって理解不能だ。 俺の頭が混乱しているとき、奴はそれに、と言葉を続けた。 「君は僕の言うこと聞かないでしょ。主人の言うことを聞けないペットには躾が必要でしょ?」 躾…?人間の俺に躾!? 何言ってるんだこいつは。頭おかしいんじゃね?  奴は俺の考えを読み取ったのか、俺に近づいて来る。そして俺の体の上に腰を下ろし俺の顔を覗き込む。 「…君に選ぶ権利なんてない。僕のペットになることは決まっているんだ。…分かったかい?」 俺に確かめるように奴は言う。しかし、俺は納得いかなかった。俺は嫌だと口にしようとしたが奴の細い指で口を塞がれた。 「…何回言わせれば気が済むの?君に拒否権はない。それでも僕の言うことが聞けないのならば、君の躯に教えるしかないよね?…さっきよりももっと」
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