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「…守ってもらいたいこと?」
俺がそう返すと上条は縦に首を振った。
「まず、一つ目は喧嘩をしないこと。僕は喧嘩が大嫌いでね、君のそんな顔を校内で歩かれると風紀が乱れる」
…今すぐコイツを殴り飛ばしてもいいですか。
「二つ目は、授業をサボらないこと。君かなりサボってるみたいだね。ちゃんと授業受けなさい」
…先生ですかコイツは。お前もちゃんと授業受けろよ。
「三つ目は、僕が呼んだらすぐに来ること。遅れることは許さない」
…何様のつもりですか。俺の用事は無視ですか。
「もし、守れなかったら――」
俺は上条の次にくる言葉を、ゴクッと唾を飲み込み待った。
「――お仕置きだから」
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