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「ん。いい子だね」
上条はニコッと笑い、掴んでいた俺の腕を離した。
「じゃあ、また」
上条はゆっくりと扉を閉め生徒会室に入って行った。
俺は扉が閉まってもその場に立ち尽くしていた。
たった数時間の間に色々なことがありすぎて、まだ頭が混乱していた。
――君、今日から僕のペットだから
――君に選ぶ権利なんてない。僕のペットになることは決まっているんだ
上条の言う言葉が頭の中で何度も繰り返される。
断ることなんかできなくて、俺は上条のペットになってしまった。
これから上条に何をされるんだ…
しかし、そんな現実離れしたことを頭で考えても何されるかなんて
予想付かなくて。ただ途方に暮れるしかなかった。
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