誘惑そしてお仕置き

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 音を立てて扉を開けば、薬品の匂いが鼻を突き白く清い部屋が目に広がる。 扉の開く音に気付き、中にいた人はこちらへと視線を向けた。 「あら、柳本君じゃない。もー…毎回入る時はノックくらいしなさい」 そう言いながら笑顔を向けてきたのは、白衣を纏った養護教諭の上野菜月先生。  教諭の中で一番若い女の先生。セミロングの茶色い髪で、目は大きな二重。顔は幼さを残しているのに、体は艶やかなラインをしており、白衣がまた色っぽさを際立たしている。 この学園内でも狙っている男子は数多くいるみたいだ。  俺もその一人だと言っても過言ではない。 校内では俺の存在を認めない奴らがほとんどだが、この先生は俺をちゃんと認めてくれ、色々と構ってくれるとてもいい人だ。 さきほどまで笑顔を向けていた先生だったが、俺の顔を見るなり目を見開きながら立ち上がり、俺の前へとやってくる。 「あらあら!どうしたのその顔!早くそこに座って」 そう言いながら俺の背中をぐいぐいと押して椅子に座らせた。 そして上野先生は、棚から消毒液や湿布などを取り出し、俺の前に腰かける。
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