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「…柳本」
そう名前を呼ばれ俺は顔を上げ上条を見上げる。
そうすれば上条は満足気な表情をしていた。そしてそのままの表情で上条は
「…制服を着直して?」
と、俺の体のほうに目を向けながら言う。
その言葉にはっとして自分の体に視線を向けると露になっている胸に下半身。
俺は今までの情事を思いだし、今になって羞恥心が込み上げてきた。
急いで俺は制服を着直していると、上条はそれを肩を震わせクックと笑っていた。
そんな上条を俺は恥ずかしさと、悔しさとで唇を噛み締めた。
ようやく制服を着直すと首回りに何か物足りなさを感じた。
なんだろうと首を傾げていると、目の前にネクタイが現れる。
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