狂い始めた感情

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俺は一年が過ぎ去った後も、その場に蹲っていた。 ――何故? それが頭を占めていた。俺が見たところでは、あの一年は嫌がっているようには見えなかった。 そんな俺に何事もなかったかのように、昼休みの終了を告げるチャイムが鳴り響く。 俺は重い腰を上げ、教室へと向かった。その途中上条や、あの一年に会うこともなかったので、それに関しては胸を撫で下ろしていた。 俺は教室に入るや否、鞄を取り教師が教室に入ってくる前にその場を後にした。 このまま授業なんて受けるなんて気分でもない。 ――放課後、生徒会室においで 上条の言葉が頭に過る。 …このまま上条に顔なんて合わせられない。 それに俺以外にもペットがいるんだ。俺なんかいなくても代わりはいるんだ。 そんな俺に周りから奇妙な視線を受けながらも、教室を後にした。 そして校門を出る時も上条がいないかを警戒しつつ潜り、どこにも寄らずに帰路についた。
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