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男の人がこっちに向かって歩いてくる。
オレはいつでも逃げれるような体制で近づいてくる男を睨みつけた。
「そう身構えるな。別に捕って食べたりはしないさ」
その男は茶髪でパーマをかけていて、一言で言えば、ぼーっとしてそうだけどモテそうな顔立ちだった。
「お前は何者だ!?そして今何をした?」
オレはいかにも威嚇してるように言うが、その男は平然と答える。
「俺はシルター・スペルト。あのベアーウルフは魔物と言われるもので魔法を使って倒した」
こいつは当たり前のように魔法と言ったが、この世界でそんな非現実的なことは有り得ない。
「俺は子供じゃねぇ。馬鹿にするのも大概に・・・し・・・・・・ろ?」
少し強めに言おうとしたが、シルターは手を前にだして何かを唱え始めると、手の前に野球ボールぐらいの火の玉が出来上がっていく。
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