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「寝ている奴は、咬み殺すだけだ。」
それから数分後、爽やかな武と、ボコボコにされた綱吉、隼人、ランボの四人が二階から降りてきた。
少し遅れて、恭弥も降りてくる。
「クフフ。お早うございます。」
「今日は極限に気持ち良い朝だな!」
そんな四人に骸と了平が話し掛けた。
四人はバラバラに言葉を返す。
「オス。お早うさん。」
「お早う。骸父さん。了平じいさん。」
「お早うございます!十代目!!」
「お、お早う隼人君…。」
「隼人もお早うさん。」
「誰もてめえには言ってねー。」
「ガハハハ。ランボさん、早起きだもんね!」
「てめえはさっきまでノウノウと寝てたじゃねえか!」
「と、とりあえずさ、皆。ご飯食べない?」
「それもそうだな。」
四人の賑やかな息子逹は、笑ったり、怒ったりしながらそれぞれご飯を食べ始める。
「ガハハハ!ランボさん、一番だもんね!!」
ランボがパイナップルに手を伸ばす。
それを隼人が皿ごともぎ取った。
「駄目だアホ牛!最初に食べるのは十代目に決まってンだろ!!」
「るさいアホ寺!ランボさんが一番って言ったら一番なんだもんね!!」
ランボは言うが早いか隼人の腕にある皿からパイナップルを食べてしまった。
「あ!てんめ!!」
「アホ寺のバーカ。おしーりペンペン。」
「こんのアホ牛が……。果てろ!!」
「わっ、ちょ、ちょっと待ってよ隼人君!!」
綱吉は慌てて隼人とランボの間に割って入った。
「俺別に一番に食べなくて良いから…。ね?」
「じ、十代目がそこまでおっしゃるなら…。」
「ガハハハハハ!ランボさんの勝ちだもんね!!」
「なんだと!?」
「隼人君!!」
隼人はまたランボに掴み掛かろうとしたが、綱吉に言われて渋々諦める。
綱吉はホッとしながらも内心すごく怖がっていた。
それから一つ、ため息をつく。
(何で隼人君とランボは毎回喧嘩するかな…。)
綱吉は疲れたように自分の椅子に座る。
その横で、さっきのやり取りを一部始終見ていた武は、
「あいつ等相変わらず仲良いのなー。」
……楽しそうに笑っていた。
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