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「おはよー朔村」 「おはよ」 微笑んで挨拶を返すと、相手の顔が赤くなる。 こんなのは、日常茶飯事だ。 (あれ? 松本は、まだ来てないのか) 自分の席に着くと、ポケットの中に入れている携帯のバイブが鳴った。 (あ…松本からだ) 『風邪ひいたから、今日は休むわ 俺がいないからって、泣くなよ☆』 (…コイツほんと面白いなー) 『大丈夫? ゆっくり休みなよ ならね』 あえて話題に触れないでおく。 「スルーされたっ!」とか言ってる松本の姿が思い浮かんできて、なかなか笑える。 ガラッとドアが開く。 「おーお前ら席に着けー」と担任の山田が入ってくる。
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