ゲイシュン

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月曜日の朝だというのに、目が覚めるとテントの中で息子が、俺の上に立ち上がり暴れまわっているではないか。流石に放っておく訳にはいかないのでしごいてやると、しょぼくれてしまった。少しやりすぎたか。だがそれにしても、本当に清々しい朝である。 リビングに行くと家内が搾りたてのホットミルクと少し焦げたパンを用意していた。食べてみると、少し苦かった。 因みに、家内は教師であり剣道の師範だ。「剣道は女人禁制」と言う道のもと、日々生徒…それに私を鍛えあげている。今日の食後もやはり、練習という名目で剣を交えあった。 月曜日だというのに清々しいのはこの習慣のおかげだろうか。だが年のせいか少し疲れたので、愛車のセナルアックスに乗り込んで職場、つまりは駅へと向かって家を出た。
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