4人が本棚に入れています
本棚に追加
/24ページ
私はぼんやりと、メイドさんの働く姿を眺めていた。
『不思議の国のアリス』のようなエプロンドレス。
白と紺のコントラストがとても映える。
メイドさんの髪は漆黒で長い。
ゆえにリボンできゅっと結んでいるが、これを見るのも私の至福の時と言えよう。
「? どうかなさいましたか、ダンナ様?」
「いいや、メイドさんがよくやってくれているなぁと感心していたのです」
「私は、こんな素敵なお屋敷で働けて幸せですよ」
メイドさんの明るい笑顔が朝の光にキラキラしていた。
「私も、こんな素敵なメイドさんに働いていただけて幸せです」
私たちは、しばし微笑みを交わした。
最初のコメントを投稿しよう!