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「変な生き物?」
「うん。あのね、これ」
しまったと思った時にはもう遅かった。
ミウがリュウの落書きの方の絵を見せてしまっていた。
実は先程あまりに暇で仕方がなかった為、売れなかった腹いせも兼ねてミウが手にした絵の隅に落書きをしたのを忘れていたのだ。
サアッと血の気が引く音がした。
「も、申し訳ございません!今すぐ描き直してまいります!」
ガバッと頭を下げてミウから絵を奪う。
なんて失態なのだろう。
せっかくのチャンスだったのにとリュウは嘆いた。
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