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自分が求めたのは大層な賞でもなければ、尊敬の眼差しでもない。
ただそれを見て分かってほしかったのだ。
自分が今何を思い、どんな表現をしようとしているのかを。
そして何でもいい、感想を聞かせてほしかった。
ジェイ・アスラールは大きく引き伸ばされた絵を見つめ、そうこぼした。
もうだいぶ皴の目立つ肌をした白髪の老人の男だった。
彼は、それはもう素晴らしい年月を送ってきた筈の男だった。
数々の賞を自分の物にし、美人な妻を娶り、尊敬と敬愛の目に見つめられてきたのだ。
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