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「でも
“学園の王子サマの隣”よりも
お前の位置の方が
羨ましがられてんの
知ってる?」
「俺の位置?」
「西城七葉の
右隣
男女関わらず人気らしいぜ」
「へ~」
「あの天然キャラがウケるんだよなあ、きっと。
愛されキャラってゆーの?
なかなかいねーよな、あのキャラ」
「愛されキャラ?
…いやいや、
あいつはバカなだけだろー」
ふんっ、
鼻で笑ってしまって
ちょっと失礼かなってうっすら思った。
けど、
相手七葉だし気にしない。
「そんなバカなの?」
ちょっと小バカにしたような顔。
頷いてニヤリ、笑ってみる。
「そだよ
てか、なにいきなり
なんで急にななはさん
引っ張ってきたのよ?」
遅刻したから気になった?
違うだろう
準くんとは高一でクラスの番号前後だったからってのもあって、一年ずーっと一緒につるんでた。
登校はだいたい七葉と一緒だったし、
にのちゃん教科書貸してー!
なんて駆け込んできてたから
七葉と俺のツーショットは散々見てる筈
その時はなーんにも触れず、
ただ最初の方に、
アイツ誰?
なんて聞いてきたぐらいだったと思う。
で、なぜ今、式真っ最中に吹っ掛けてくるんだ準くん!
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