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「……ん、ヴェル?どうしたの?」
フィリスは、自分の顔を眺めていたリナに話しかける。
その言葉に、無言で視線を外へと切り替えた。
その時。不意にえもいわれぬ不快感がリナとフィリスに感じ取られた。
突然、フィリスが立ち上がる。
「セリス!!」
インカムに話しかけ、キャビンを飛び出した。リナも後へ続く。
「ええ、レーダーに反応。後方より五機です。」
廊下を走る二人の耳に、セリスの声が響く。
「迎撃に出るわ。ハッチ開けて。」
格納庫へ到達したフィリスは、弐式を前に準備を始めた。
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