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「ねえ、なんかいい仕事ないの?」
50㎝はあった巨大オレンジパフェの器と、底に少し残ったコーヒーのカップ越しに彼女は言った。
「……仕事、ね……。」
コンピュータを走らせながら、目をモニターにやる。喫茶「ミリオン」。彼女は今仕事を検索しているマスターと相対しながら、カウンター席に座っている。
「これなんかどうだ?某企業の本社から機密物資を奪うのは。かなり報酬は高いぞ。」
「却下。本社って、アンタあたしに死ねってか。」
「と、言われてもな…。何かあったか…。」
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