第一話 Found lost,picked calamity.

5/36

60人が本棚に入れています
本棚に追加
/169ページ
「お帰りなさい。あ、何だかすごい荷物ですねー。」 その言葉通り、彼女は両手に紙袋二つとビニール袋四つ、中身が一杯というオマケつきで抱えていた。 「ん、まーね。そんな頻繁に買い物行けないし、買える時に買っとかないと。」 リビングのテーブルに荷物をどさっと置き、首を鳴らす。 「あ、そうそう。アンタがこないだ言ってたパン屋さんのパンね。買って来たわよ。」 「ホントですか!?やったー、今コーヒー入れますねー。」 尻尾でもついてたらちぎれるくらい振ったのではないか、と思う様な喜び様でキッチンへ向かった。
/169ページ

最初のコメントを投稿しよう!

60人が本棚に入れています
本棚に追加