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「お帰りなさい。あ、何だかすごい荷物ですねー。」
その言葉通り、彼女は両手に紙袋二つとビニール袋四つ、中身が一杯というオマケつきで抱えていた。
「ん、まーね。そんな頻繁に買い物行けないし、買える時に買っとかないと。」
リビングのテーブルに荷物をどさっと置き、首を鳴らす。
「あ、そうそう。アンタがこないだ言ってたパン屋さんのパンね。買って来たわよ。」
「ホントですか!?やったー、今コーヒー入れますねー。」
尻尾でもついてたらちぎれるくらい振ったのではないか、と思う様な喜び様でキッチンへ向かった。
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