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長かった学校が終わる。
といった風に時間が飛べばいいなと思いながら過ごす。
今日最後の授業だ。
暇で死んでしまいそうな斬は前の席にいる将をかまうことにした。
「なぁー将ー。」
いつもの突っ伏した姿勢のままだ。
「・・・・スー・・・スー」
いやこいつは寝ているようだ。
シャーペンでさしてみる。
プス
「・・ぬっぅあっ!」
言葉にならないような悲鳴をあげて顔を上げる。
男の俺がみても、綺麗な顔立ちをしている。
「ふぁー。ねみぃ・・・・」
眠そうに目をこすりながら体を起こす。
透き通った声だ。
「頼むからなんかパーツわけてくれよ・・・・」
三枚目の斬が嘆いている。
「俺は全てのパーツがあるからかっこいいんだよ。お前の目が青色だったら逆に気持ち悪いだろ。」
確かにその通りかも知れない。
「ところでゲームのことなんだけど・・・・」
話し始めた瞬間に将に遮られる。まるで予想していたようだ。
「説明しにくい。じゃおやすみ~」
またいつもの体勢になる。
「授業あと5分だぞ・・・・・・」
斬の助言もむなしく眠りについてしまう。
暇だ。
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