3人が本棚に入れています
本棚に追加
<変化>
ある日の登校した朝
何気なく教室の
扉を開き視界に
ある女子の顔が
目に映った。
なんだこの空気は…
重い…
いままでに感じたことのないような違和感が
そこにあった
目に映る彼女はまるで
この世の終わり
いや…
この世のものでない
化け物を見るような
視線をなげつけた。
なんだ?意味がわからん とは思いつつも
まぁそんなことは
お構いなく
いつも通りに
「おはよう♪」
とみんなにあいさつ
実に爽やかだ♪
しかし周りの空気は
火災の煙りのように
淀み息がつまりそうな
空間だった。
ホームルームの時間だ
この時間は担任の先生が
ファンタジーの小説を
読んでくれる時間だ。
毎日それが楽しみだった。本当にいい先生だと
今でも記憶に残っている。
この日読んでくれたのは
《海底二万マイル》
読むのが上手な先生の
迫力ある読み聞かせに
子供心をくすぐられ
たちまちに
瞳がキラキラと輝きだす。
朝の太陽の日差しが
その輝きにプラスされていく。
さっきの嫌な空気なんか
あっというまに
吹っ飛んだ。
先生ありがとう♪
僕は心の中で
静かに安心していた。
最初のコメントを投稿しよう!