序章

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<変化> ある日の登校した朝 何気なく教室の 扉を開き視界に ある女子の顔が 目に映った。 なんだこの空気は… 重い… いままでに感じたことのないような違和感が そこにあった 目に映る彼女はまるで この世の終わり いや… この世のものでない 化け物を見るような 視線をなげつけた。 なんだ?意味がわからん とは思いつつも まぁそんなことは お構いなく いつも通りに 「おはよう♪」 とみんなにあいさつ 実に爽やかだ♪ しかし周りの空気は 火災の煙りのように 淀み息がつまりそうな 空間だった。 ホームルームの時間だ この時間は担任の先生が ファンタジーの小説を 読んでくれる時間だ。 毎日それが楽しみだった。本当にいい先生だと 今でも記憶に残っている。 この日読んでくれたのは 《海底二万マイル》 読むのが上手な先生の 迫力ある読み聞かせに 子供心をくすぐられ たちまちに 瞳がキラキラと輝きだす。 朝の太陽の日差しが その輝きにプラスされていく。 さっきの嫌な空気なんか あっというまに 吹っ飛んだ。 先生ありがとう♪ 僕は心の中で 静かに安心していた。
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