レイミの怪物

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あ、マリアって言うのは、一緒にギルドに入った魔法使いの幼馴染みだ。 魔法は才能が無いと使えないし、学ぶには多額の費用が掛かる。 馬鹿みたいに高い授業料払って、魔法使いになった良い所のお嬢様だ。 魔法の腕前は評判良いが…性格に難有りって感じだ。 融通が利かないって言うか、勝ち気過ぎるって言うか… 一言で言うと、我が侭なんだよな。 それに、魔法学校の卒業生の殆どが、エリートである軍属になる中で、迷わずギルドに入った変わり者だ。 規則が嫌とか、何とか言ってたな…。 そんな事で、エリート職を捨てられる彼奴は凄い。 「マリアは人一倍、面倒見が良いしな。もしかしたら、新人が新しい魔法使いになるかも知れないぞ?」 「淡い期待は持たない方が…」 仮に才能が有ったとしても、魔法を無料で教えたりは…いや、彼奴ならやりかねないか。 世話好きの金持ちほど、何を仕出かすか分かったものじゃない。
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