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そんなネガティブな思考が、俺の頭を占めていた。
深い森の中を進み続ける。
ああ…自己紹介が遅れたが、俺はメイソンと言う。
とあるギルドに所属している、駆け出しのハンターだ。
この世界には何でもある。
隠された財宝、未知の文明、屈強なモンスターなどなど。
それを探したり、倒したり、捕まえたりして儲けるのが、ハンターの仕事だ。
男が一度は憧れる職業らしいが、俺に言わせれば、危険が多過ぎて困る。
ぶっちゃけ、普通に生きてる方が、性に合うんだが…ちょっとした事で巻き込まれ、ハンターになってしまい、今に至る。
今すぐ止めたい…。
「つあ~!この森広過ぎ!二手に分かれようぜ」
フィリップが言った。
「てめえ…二手に分かれて、戦えない相手だったら、どうするんだよ!?」
「お前は彼方な」
人の話を聞けぇえええっ!!
そう言う前に、フィリップは行ってしまった。
「…………帰るか」
俺は回れ右をして、来た道を戻ろうとすると…
「ちゃんと探せよ~!!」
遥か彼方から、フィリップの叫び声が聞こえた。
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