レイミの怪物

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彼女はくすりと笑う。 「そうね。確かに…私はちょっと臆病になってたようだわ」 全員が町に出る事に、決まったようだ。 さて…何処の町が良いだろうか? …取り合えず、ギルドのマスターにでも聞いてみるか。 レイミ達を連れて、森を抜けて町へと向かう。 「ん?何か忘れてるような…」 …思い出せないな。 と言う事は、きっとどうでも良いことなんだろう。 大して気にせず、再び歩き出す。 「おおっ?何だ、メイソン!その子達は」 「隠し子か?」 子連れでギルドに帰りついた俺に、仲間達が冷やかした。 「ちげーよ」 俺は否定した。 つうか、俺はまだ18歳だ。 こんな大きな子供が、いるわけが無い! 「パパって呼んであげましょうか?」 レイミが笑って言う。 「…ババアが何言ってんだ」 ぼそっと言うと、レイミが足の関節目掛けて、横から蹴りを入れて来やがった。 後ろからなら兎も角…真横からだ! 有り得ない方向に曲がったら、どうしてくれるんだ!!
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