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ギルドマスターに相談すると、子供達は知り合いの孤児院が、預かってくれる事になった。
「ま…レイミって子は、ギルド預かりになるだろうがな。獣人って事にしておくとしても、何処でバレるか分からないからな」
…やっぱり、そうなるか。
「近くにいるなら、問題ないわ。あの子達に会えない訳じゃないもの」
結果を聞いて、レイミは納得しているようだ。
「…所で、フィリップはどうしたんだ?お前達、一緒に出て行っただろ?」
…………………あ。
「そうか。それだ。何か忘れてると思ったんだ」
「あははっ!忘れて来たのか!!」
ギルドマスターが可笑しそうに笑った。
「そうか。そうか。お前、普段はソロだからな。ぷっ…くくく…」
笑いを堪えつつ、机をバシバシと叩く。
「友達忘れたの?やぁね」
レイミが白い目で、此方を見た。
「友達じゃねぇよ」
「貴方のこと、良い人だと思ってたのに。直ぐに迎えに行ってあげなさいよ」
レイミが睨む。
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