《通常からの変化》

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「(やだな…幾ら香織が唯一の中学仲間とは言え、嫉妬みたいな感覚になるなんて)」 「(ガキじゃあるまいし…)」 凛はその光景を見て自分の胸の奥がざわめく感覚を、一時の感情として軽く飲み込んだ。 ―――しかし 飲み込んだこの‘些細な事’が凛にとってのキーワードになるとは誰も思ってなかった。 そう、桜の季節を通り越して湿った梅雨が来るまでは―――。
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